ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはアベルメクチンが誘発した活性酸素種の蓄積を低減し、Nrf2経路を活性化して、コイのえら損傷を緩和する

Quercetin attenuates environmental Avermectin-induced ROS accumulation and alleviates gill damage in carp through activation of the Nrf2 pathway

著作名:
Mengyuan Zhou
Jingchao Qiang
Jiajie Gan
Xuhui Xu
Xing Li
Shuai Zhang
Baoshi Xu
Zibo Dong
出典:
Comparative Biochemistry and Physiology Part C: Toxicology & Pharmacology
2023
274
109744
DOI:
10.1016/j.cbpc.2023.109744
キーワード:
アベルメクチン
コイ
ケルセチン
えら保護
Nrf2
抗酸化作用
アポトーシス
動物実験
要旨:
アベルメクチンは最も用いられている殺虫剤であり、水生生物への毒性が知られている。アベルメクチンを投与したコイは、えらに酸化ストレス・炎症・アポトーシスが顕著であった。ケルセチンはNrf2経路を活性化して、えらの損傷を軽減した。ケルセチンはえらに蓄積した活性酸素種を減少し、マロンジアルデヒドと過酸化脂質を低減し、SOD・カタラーゼ・GSHは上昇した。ケルセチンはまた、Baxとカスパーゼを低下し、Bcl-2は上昇して、えらにおけるアポトーシスを抑制した。