ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

こんにゃく由来のグルコマンナンの分解物とケルセチンを共封入したアルギン酸マイクロゲルは、in vitroでヒト腸内細菌叢を調節する

Electrospray alginate microgels co-encapsulating degraded Konjac glucomannan and quercetin modulate human gut microbiota in vitro

要旨:
アルギン酸マイクロゲルに、ケルセチン、こんにゃく由来グルコマンナン分解物(KGM60)、両者の組合せをそれぞれ封入した。腸内細菌叢のvitroモデルとして便培養を行い、3種類の作用を比較した。KGM60の有無にかかわらず、ケルセチンを含むゲルはファーミクテス属を減少し、バクテロイデス属を増加した。一方KGM60は、ケルセチンの有無にかかわらず、フィーカリバクテリウム属とコリンセラ属を増大した。ディアリスター属の増大とラクノクロストリジウム属の減少は、両者を共封入したゲルのみに認めた。共封入ゲルはまた、短鎖脂肪酸を増大し、分岐鎖脂肪酸は減少した。