ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持した硫化ビスマスナノ粒子: 有害な細菌や有毒なカチオン性染料の混合物を含む水を処理する多用途の光触媒

Quercetin supported Bi2S3 nanoparticles: A versatile photocatalyst for treatment of harmful bacteria and mixture of toxic cationic dyes in water

要旨:
ケルセチンを担持した硫化ビスマスナノ粒子を、太陽光の照射下で有毒なカチオン性染料に作用した。その結果、pH 2~8の範囲でメチレンブルー・ブリリアントグリーン・ローダミンB・これら3種混合物を、120分以内に分解した。硫化ビスマスナノ粒子に担持した結果、フリーのケルセチンと比べて抗菌活性の向上を認め、大腸菌・腸球菌・枯草菌に対する最小発育阻止濃度は、20±2, 30±3, 40±3 μg/mLであった。一方、HaCatおよびHeLa細胞には、200 μg/mLの濃度までは細胞毒性を認めなかった。