ケルセチンとラロキシフェンは、乳癌細胞の生存率・遊走・一酸化窒素の分泌・アポトーシス遺伝子の発現に影響を及ぼす
Quercetin and raloxifene effect on breast cancer cell viability, migration, nitric oxide secretion and apoptotic genes expression
- 出典:
- World Cancer Research Journal
- 2023
- 10
- e2679
- DOI:
- 10.32113/wcrj_20239_2679
- 要旨:
- ヒト由来乳癌細胞株MCF-7およびMDA-MB-231にケルセチン、ラロキシフェン、もしくは両者の組合せを作用した。ケルセチンの単独作用時は100~200 µMの濃度で両細胞の生存率を減少したが、ラロキシフェン単独では1 µMで減少した。ケルセチンとラロキシフェンとの相乗効果は、MDA-MB-231の方が大きかった。両細胞における一酸化窒素の増加・遊走の減少・MMP-2およびMMP-9の発現抑制・アポトーシス遺伝子の発現上昇は、それぞれの単独作用と組合せを問わず、全ての条件で有意であった。