RAW264.7細胞およびゼブラフィッシュモデルにおける、ミシマサイコ地上部の抗炎症関連するマーカーのUPLC-Q-TOF-MS/MSによる発見と検証
Discovery and verification of anti-inflammatory-related quality markers in the aerial part of Bupleurum scorzonerifolium by UPLC-Q-TOF-MS/MS and in RAW 264.7 cells and a zebrafish model
- 出典:
- Phytochemical Analysis
- 2024
- 35
- 336-349
- DOI:
- 10.1002/pca.3291
- 要旨:
- ミシマサイコ(三島柴胡、Bupleurum scorzonerifolium)の根は生薬として利用されるが、80%を占める地上部は廃棄されている。廃棄物の有効活用を目指して、ミシマサイコの地上部における有用成分を探索した。リポ多糖で刺激したRAW264.7細胞にて、地上部の抽出物は炎症性サイトカインの増加を顕著に抑制した。40種の成分が同定され、その内8種が抗炎症作用と相関していた。尾切断したゼブラフィッシュモデルにて、抗炎症因子の発現を逆転する5成分をUPLC-Q-TOF-MS/MSにて、クロロゲン酸・ヒペリシン・ルチン・ケルセチン・イソラムネチンと決定した。