ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

潟肝涼血解毒の煎じ薬はマウスモデルの乾癬とうつ病様行動を軽減する: AC/cAMP/PKA/CREBシグナル伝達経路の役割

Xiegan-Liangxue-Jiedu Decoction Alleviated Psoriasis and Depressionlike Behavior in a Mouse Model: Role of the AC–cAMP–PKA–CREB Signaling Pathway

著作名:
Jia-chen Shi
Ping Wu
Yong-mei Li
Xiao-rui Li
出典:
Pharmacognosy Magazine
2024
20
89-100
DOI:
10.1177/09731296231190691
キーワード:
潟肝涼血解毒
ネットワーク薬理学
cAMP
IL-17
TNF-α
乾癬
マウス
AC/cAMP/PKA/CREB
うつ
動物実験
要旨:
潟肝涼血解毒と乾癬に共通する標的遺伝子162種を基に、ネットワーク薬理学的手法にて、cAMPと下流に存在するIL-17および TNF-αシグナル伝達経路に着目した。HPLC分析の結果、潟肝涼血解毒の主成分はペオネフリン、イソラムネチン、ケルセチン、ルテオリン、ケンフェロール、バイカレインであった。乾癬のモデルマウスに潟肝涼血解毒を投与すると、TNF-αとIL-17を低減し、AC・cAMP・PKAは増大して、皮膚組織におけるAC/cAMP/PKA/CREBシグナル伝達経路の活性化を示唆した。同時に、スクロース嗜好試験と尾懸垂試験のスコアの改善は、乾癬に付随するc病様行動の軽減を示した。潟肝涼血解毒はまた、海馬内のcAMPとPKAを増大した。