ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはPI3K/Akt/NF-κBシグナル伝達経路を調節し、ミクログリア/マクロファージのM2極性化を促進して、脳虚血再灌流傷害を改善する

Quercetin improves cerebral ischemia/reperfusion injury by promoting microglia/macrophages M2 polarization via regulating PI3K/Akt/NF-κB signaling pathway

要旨:
脳虚血再灌流傷害のモデルラットにケルセチンを投与すると、神経障害を改善し、脳梗塞を減少し、ミクログリア/マクロファージのM1型からM2型への分極化を促進した。ケルセチンはM1マーカー(CD86・iNOS・TNF-α・IL-1β・IL-6)を減少し、M2マーカー(CD206・Arg-1・IL-10・TGF-β)を増大した。別途実施したネットワーク薬理学の結果、ケルセチンのコア経路はPI3K/Akt/NF-κBシグナル伝達であった。ケルセチンはPI3KおよびAktのリン酸化を促進したが、PI3K阻害剤の存在下ではケルセチンの作用が打消された。