ケルセチンによるポストコンディショニングはPI3K/Akt経路を介して、ラットの心筋における虚血再灌流傷害を軽減する
Quercetin postconditioning attenuates myocardial ischemia/reperfusion injury in rats through the PI3K/Akt pathway
- 出典:
- Brazilian Journal of Medical and Biological Research
- 2013
- 46
- 861-867
- DOI:
- 10.1590/1414-431X20133036
- 要旨:
- ラットの冠動脈を30分間閉塞し、続く2時間の再灌流により、心筋に虚血再灌流を施した。再灌流の5分前にケルセチンを投与すると、梗塞部分のサイズを著しく減少し、血中のクレアチンキナーゼと乳酸脱水素酵素を低減した。ケルセチンはまた、心筋中のカスパーゼ-3とBaxを減少し、Bcl-2は増大してアポトーシスを抑制した。PI3K/Akt阻害剤とケルセチンとの同時投与はケルセチンの効果を打消し、ケルセチンによるPI3K/Aktシグナル経路の促進がメカニズムとして提唱された。