ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ボトリティス菌がゼブラフィッシュ(Danio rerio)の稚魚に誘発した毒性は、ケルセチンが緩和する

Alleviative effects of quercetin of Botrytis cinerea-induced toxicity in zebrafish (Danio rerio) larvae

著作名:
Shengnan Shi
Ju Wang
Changhong Liu
Lei Zheng
出典:
Fish & Shellfish Immunology
2023
142
109146
DOI:
10.1016/j.fsi.2023.109146
キーワード:
ボトリティス菌
ゼブラフィッシュ
ケルセチン
アポトーシス
抗酸化作用
抗炎症作用
動物実験
要旨:
100 CFU/mLのボトリティス菌が惹起したゼブラフィッシュ稚魚の発育異常は、50 μMのケルセチンが改善した。ケルセチンはBax・p53・カスパーゼ-3および9を減少し、Bcl-2の発現は上方調節して、異常アポトーシスを減少した。ケルセチンはKeap1/Nrf2経路の促進により、SODとカタラーゼの活性を向上して、ボトリティス菌がもたらした活性酸素種とマロンジアルデヒドを低減した。ケルセチンはまた、NF-κB経路の遮断によりTNF-αを減少して、抗炎症作用も発揮した。