ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

解凍後のヒツジ精子の品質と受精能における、細胞外アデノシン三リン酸とケルセチンとの相乗効果

Synergistic effect of extracellular adenosine triphosphate and quercetin on post-thaw quality and fertilization potential of Lohi ram sperm

要旨:
ヒツジから採取した精液にケルセチンもしくはアデノシン三リン酸(ATP)を添加して保存した結果、ケルセチンの最適濃度を20 μM、ATPは1 mMと決定した。これらの濃度が他の濃度と比べて、精子の運動性と生存率を最適化した。両者の組合せ条件を検討したところ、ケルセチン10 μM+ATP1 mMが最適であった。この最適組合せ条件で処置した精子の受精率は58.1%であり、未処置の対照の27.5%より有意であった(P=0.012)。