ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

カルバペネマーゼを産生する肺炎桿菌の分離株における、ケルセチンとメロペネムとの組合せのin vitro有効性

Investigation of in vitro efficacy of quercetin-meropenem combination in carbapenemase-producing Klebsiella pneumoniae isolates

要旨:
カルバペネムを不活性化する酵素カルバペネマーゼを産出して、同剤耐性を獲得した肺炎桿菌30株に、ケルセチンとメロペネム(カルバペネム系抗生物質の一種)との組合せを作用した。30株の内24株に相乗効果を認め、5株に相加効果があり、拮抗したのは1株のみであった。特に19株においては、メロペネム単独の最小発育阻止濃度が16~64 μg/mLに対して、ケルセチンと組合せると2 μg/mL以下となった。