ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

心筋細胞を低酸素再酸素化に伴う損傷から保護するケルセチンの効果は、PKCε蛋白質の発現と活性の増加と関連する

The effects of quercetin protect cardiomyocytes from A/R injury is related to its capability to increasing expression and activity of PKCε protein

著作名:
Lei Tang
Yian Peng
Tiantian Xu
Xiaoqing Yi
Ying Liu
Yuchao Luo
Dong Yin
Ming He
出典:
Molecular and Cellular Biochemistry
2013
382
145–152
DOI:
10.1007/s11010-013-1729-0
キーワード:
心筋細胞
ケルセチン
低酸素再酸素化
アポトーシス
PKCε
要旨:
新生児ラット由来の初代心筋細胞を、予めケルセチンで処置して低酸素再酸素化すると、生存率が増大した。ケルセチンはPKCεおよびリン酸されたPKCεの発現を増加して、活性酸素種を減少し、ミトコンドリア膜電位を維持して、アポトーシスを減少した。しかし、ケルセチンの保護効果は、εV1-2(選択的PKCε阻害剤)の存在下で打消された。よって、ケルセチンはPKCεの発現を増加し、その下流経路の活性を増強するメカニズムが提唱された。