ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

卵巣摘出マウスにて食物性イソケルセチンは、腸内細菌叢とリポ多糖が誘発した炎症を回復して、骨減少を改善する

Dietary Isoquercetin Ameliorates Bone Loss via Restoration of the Gut Microbiota and Lipopolysaccharide-Triggered Inflammatory Status in Ovariectomy Mice

要旨:
Vivo: 卵巣摘出は閉経後の骨粗鬆症のモデルとして汎用されているが、腸バリアの不全も誘発した。卵巣摘出マウスにリポ多糖を作用すると、腸から骨髄へ放出される炎症性サイトカインが骨減少と関連していた。しかし、長期間のイソケルセチンの投与は腸内細菌叢を整え、腸バリアと骨減少の両方を顕著に改善した。イソケルセチンによるNF-κBシグナル伝達経路の抑制が、メカニズムとして提唱された。Vitro: リポ多糖で刺激した骨芽細胞にイソケルセチンを作用すると、濃度依存的に炎症を抑制し、骨細胞への分化を促進した。