ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン類・クロロゲン酸類・それらの結腸代謝産物は、生理学的に関連する濃度で結腸癌細胞の増殖を阻害する

Quercetins, Chlorogenic Acids and Their Colon Metabolites Inhibit Colon Cancer Cell Proliferation at Physiologically Relevant Concentrations

著作名:
Alice Cattivelli
Angela Conte
Davide Tagliazucchi
出典:
International Journal of Molecular Sciences
2023
24
12265
DOI:
10.3390/ijms241512265
キーワード:
結腸癌
Caco-2
SW480
3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸
3,5-ジ-O-カフェオイルキナ酸
ケルセチン
S期
要旨:
ケルセチン・ケルセチン配糖体・クロロゲン酸類(カフェ酸エステルの位置異性体)・これらの代謝物を対象に、ヒト由来結腸癌細胞株Caco-2およびSW480の抗増殖活性を評価した。Caco-2には、ケルセチンの代謝物である3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸と、3,5-ジ-O-カフェオイルキナ酸が高い阻害活性を示した。一方、SW480にはケルセチンが高い活性を示した。Caco-2もSW480も阻害様式は、細胞周期のS期の停止という点が共通していた。