MPTPが誘発した神経毒性における、ケルセチンとピペリンとの組合せの保護効果
Neuroprotective potential of Quercetin in combination with piperine against 1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine-induced neurotoxicity
- 出典:
- Neural Regeneration Research
- 2017
- 12
- 1137-1144
- DOI:
- 10.4103/1673-5374.211194
- 要旨:
- 神経毒1-メチル-4-フェニル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン(MPTP)で惹起したパーキンソン病のモデルラットに、ケルセチン単独もしくはピペリンとの組合せを投与した。その結果、オープンフィールド試験における歩行活動・ロータロッド試験のスコア・握力・歩行性能を顕著に改善した。線条体における、酸化ストレスの軽減・炎症性サイトカインの減少・神経伝達物質の上昇も、同時に見られた。すべての評価項目において、ケルセチン25 mg/kg単独 < ケルセチン50 mg/kg単独 < ケルセチン25 mg/kg+ピペリン2.5 mg/kgの順の効果を示し、ピペリンによるケルセチンのバイオアベイラビリティの向上を示唆した。