ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはSirt1/Nrf2/Gpx4経路を介するフェロトーシスの阻害により、リポ多糖が誘発した急性肺損傷を軽減する

Quercetin alleviates lipopolysaccharide‑induced acute lung injury by inhibiting ferroptosis via the Sirt1/Nrf2/Gpx4 pathway

要旨:
Vivo: リポ多糖で惹起した急性肺損傷のモデルマウスにケルセチンを投与した。ケルセチンは用量依存的に肺損傷スコアを改善し、気管支肺胞洗浄液に含まれる細胞数・ミエロペルオキシダーゼ・IL‑6・IL-1ꞵ・TNF‑αを減少した。Vitro: リポ多糖で刺激した肺胞上皮細胞にケルセチンを作用すると、フェロトーシスを大幅に減少した。ケルセチンによるSirt1/Nrf2/Gpx4経路の活性化は、マウス(vivo実験)と肺胞上皮細胞(vitro実験)の両方で認めた。