ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

銀ナノ粒子の毒性に晒されたナイルティラピア(Oreochromis niloticus)の成長・血液学的および免疫学的反応・Aeromonas hydrophila感染に対する耐性は、ケルセチンナノ粒子が強化する

Dietary supplementation of quercetin nanoparticles enhances the growth performance hematological and immunological responses and resistance to Aeromonas hydrophila infection in Nile tilapia (Oreochromis niloticus) exposed to silver nanoparticles toxicity

要旨:
ナイルティラピアに、半数致死量(LD50)の1/10の銀ナノ粒子を投与した。その結果、血中のミエロペルオキシダーゼと8-ヒドロキシ-2-デオキシグアノシン(8-OHdG)が上昇し、免疫グロブリン類(IgMおよびIgG)が低下した。SOD・カタラーゼ・グルタチオンの下方調節と、INF-γ・TNF-α・IL-1βの上昇調節も顕著であり、銀ナノ粒子は酸化ストレスと炎症をもたらした。さらに銀ナノ粒子の悪影響として、Aeromonas hydrophila感染に対する耐性が低下して、死亡率が上昇した。しかし、ケルセチンナノ粒子の共投与はこの様な異常を改善して、保護効果を示した。