ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

α-グリコシルイソケルシトリンおよびα-リポ酸の母体曝露は、甲状腺機能低下症に起因する子ラットの海馬神経新生異常を予防しない

Lack of preventive effect of maternal exposure to α-glycosyl isoquercitrin and α-lipoic acid on developmental hypothyroidism-induced aberrations of hippocampal neurogenesis in rat offspring

要旨:
妊娠ラットに抗甲状腺剤の6-プロピル-2-チオウラシル(PTU)を投与すると、発達段階の子ラットが甲状腺機能低下症と海馬神経新生異常をもたらした。抗酸化剤の予防効果を検証すべく、α-グリコシルイソケルシトリンとα-リポ酸をそれぞれ、PTUと同時に投与した。両抗酸化剤ともにシナプス可塑性と神経新生の増強を示唆したが、子ラットの海馬における過酸化脂質を低減せず、期待した予防効果は得られなかった。