ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

甲状腺機能低下症がラットに誘発した海馬神経新生の破壊に対する、離乳後における抗酸化物質曝露の改善効果

Ameliorating effect of postweaning exposure to antioxidant on disruption of hippocampal neurogenesis induced by developmental hypothyroidism in rats

要旨:
妊娠ラットに抗甲状腺剤の6-プロピル-2-チオウラシル(PTU)を投与すると、発達段階の子ラットに甲状腺機能低下症と海馬神経新生異常をもたらした。抗酸化剤の治療効果を検証すべく、α-グリコシルイソケルシトリンとα-リポ酸をそれぞれ、生後21~77日目の子ラットに投与した。α-グリコシルイソケルシトリンは、NeuN有糸分裂後の顆粒細胞と、PVALBおよびSSTの介在ニューロンを回復した。一方、α-リポ酸は、すべての有糸分裂後の顆粒細胞とすべての介在ニューロンを回復した。