脊髄損傷したラットにてケルセチンは、マクロファージ/ミクログリアのM1型への極性化を阻害して、希突起膠細胞の壊死を予防する
Quercetin prevents necroptosis of oligodendrocytes by inhibiting macrophages/microglia polarization to M1 phenotype after spinal cord injury in rats
- 著作名:
- Hong Fan
- Hai-Bin Tang
- Le-Qun Shan
- Shi-Chang Liu
- Da-Geng Huang
- Xun Chen
- Zhe Chen
- Ming Yang
- Xin-Hua Yin
- Hao Yang
- Ding-Jun Hao
- 出典:
- Journal of Neuroinflammation
- 2019
- 16
- 206
- DOI:
- 10.1186/s12974-019-1613-2
- 要旨:
- 椎弓切除術で惹起した脊髄損傷のモデルラットにケルセチンを投与すると、BBBスコアを指標とする運動機能を改善した。脊髄損傷の治療においてケルセチンは、希突起膠細胞の壊死を大幅に減少し、かつ、同細胞のアポトーシスと再生には影響を与えなかった。ケルセチン群は対照と比べて顕著に、ミエリンと軸索の喪失を抑制した。ケルセチンはまた、マクロファージ/ミクログリアのM1型への極性化を阻害したが、この働きはラットのみならず、別途実施した希突起膠細胞を用いるvitro実験でも確認した。