pH駆動法によるルチンの蛋白質ナノ粒子への封入: ルチンの溶解度への影響とメカニズム
Encapsulation rutin in protein nanoparticles by pH-driven method: Impact of rutin solubility and mechanisms
- 出典:
- Journal of the Science of Food and Agriculture
- 2024
- 104
- 1804-1812
- DOI:
- 10.1002/jsfa.13068
- 要旨:
- ルチンの水溶性を向上すべく、pH駆動法にて大豆蛋白質ナノ粒子に担持した。大豆蛋白質とルチンの重量比率は5:1とし、封入効率は87.5%であった。溶解度は3.27 g/Lであり、ルチンの51.57倍であった。ルチンは結晶からアモルファスに変化して水溶性が向上したが、大豆蛋白質にも折畳構造に変化があった。アルカリ性条件下で脱プロトン化されたルチンは溶解度を高め、中性に戻る過程で蛋白質に結合してナノ粒子を形成した。