ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

リポ多糖の生後注射が誘発した自閉症のラットモデルにおける、妊娠後期から開始する継続的なα-グリコシルイソケルシトリン摂取の改善効果

Ameliorating effect of continuous alpha-glycosyl isoquercitrin treatment starting from late gestation in a rat autism model induced by postnatal injection of lipopolysaccharides

要旨:
リポ多糖で惹起した自閉症のモデルラットに、α-グリコシルイソケルシトリンを投与した。リポ多糖は生後3日目の新生児に投与し、α-グリコシルイソケルシトリンは、妊娠18日目から離乳期の生後21日目までは母ラットに投与し、その後の生後77日目までは子ラットに投与した。その結果、リポ多糖がもたらした海馬の神経新生の不全と自閉症行動は、対照群と比較して顕著な改善を認めた。α-グリコシルイソケルシトリンは海馬中のIL-1β・IL-6・NF-κB・TNF-αを大幅に減少して、抗炎症作用を発揮した。