ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

多発性硬化症の補完療法としてのケルセチン: 抗酸化作用・抗炎症作用・再ミエリン化の特性に基づく可能性

Quercetin as a possible complementary therapy in multiple sclerosis: Anti-oxidative, anti-inflammatory and remyelination potential properties

要旨:
動物実験にてケルセチンの多発性硬化症に対する効果を報告した論文をまとめた総説。まず、多発性硬化症と酸化ストレスの関連を概説する。ケルセチンの効果として、酸化ストレスの軽減・神経炎症の軽減・過酸化脂質の低下・再ミエリン化の促進・脱髄の軽減・Th1分化の阻害・オリゴデンドロサイト前駆細胞増殖の促進に関して論ずる。