IL-1β/MMP-9の低減による、ガイヨウ由来ナリンゲニンとケルセチンのアテローム性動脈硬化症に対する効果: ネットワーク薬理学による解析と検証
Anti-atherosclerotic effects of naringenin and quercetin from Folium Artemisiae argyi by attenuating Interleukin-1 beta (IL-1β)/ matrix metalloproteinase 9 (MMP9): network pharmacology-based analysis and validation
- 出典:
- BMC Complementary Medicine and Therapies
- 2023
- 23
- 378
- DOI:
- 10.1186/s12906-023-04223-1
- 要旨:
- 各種データベースにて、ガイヨウ(艾葉、Folium Artemisiae)とアテローム性動脈硬化症に共通する遺伝子を取得した。相当する遺伝子を京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)解析にて蛋白質を特定し、蛋白質間相互作用ネットワークを構築した。その結果、IL-1β・MMP-9・血管内皮増殖因子(VEGF)を標的蛋白質として特定した。分子ドッキングの結果、ガイヨウの主成分であるナリンゲニンとケルセチンは、3種の標的蛋白質に高い親和性を示した。リポ多糖で刺激したRAW264.7にて、ナリンゲニンとケルセチンはMMP-9の発現を顕著に低減した。