赤および白ローゼル(Hibiscus sabdariffa)の萼における、化学プロファイル・抗酸化作用・酵素阻害活性に関する比較研究
Comparative Study on the Chemical Profile, Antioxidant Activity, and Enzyme Inhibition Capacity of Red and White Hibiscus sabdariffa Variety Calyces
- 著作名:
- Sakina Yagi
- Abdullahi Ibrahim Uba
- Kouadio Ibrahime Sinan
- Diletta Piatti
- Gianni Sagratini
- Giovanni Caprioli
- Sayadat M. Eltigani
- Irina Lazarova
- Gökhan Zengin
- 出典:
- ACS Omega
- 2023
- 8
- 42511–42521
- DOI:
- 10.1021/acsomega.3c05217
- 要旨:
- アオイ科の植物である赤および白ローゼル(Hibiscus sabdariffa)の萼(がく)を、浸漬法・加熱法・連続法のそれぞれで、水抽出した。浸漬法に関してはメタノールでも行い、計8種類の抽出物を得た。赤ローゼルにおける、最大のポリフェノール含量は加熱法(28.40 mg/g)であり、最大のフラボノイド含量は赤ローゼルの連続法(7.94 mg/g)であった。一方、白ローゼルではメタノール浸漬法が、ポリフェノール(49.59 mg/g)およびフラボノイド(5.81 mg/g)含量を最大化した。赤ローゼルの主成分はクロロゲン酸・ネオクロロゲン酸・没食子酸で、白ローゼルの主成分はネオクロロゲン酸とルチンであった。全ての赤ローゼル抽出物は、白ローゼルと比べて優れた抗酸化作用を示した。一方、全ての白ローゼル抽出物は、赤ローゼルと比べて優れたアセチルコリンエステラーゼ阻害活性を示した。