ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとエノテインBを含むトルコの植物はHIV-1の放出を阻害し、細胞のアポトーシスを促進する

Turkish Plants, Including Quercetin and Oenothein B, Inhibit the HIV-1 Release and Accelerate Cell Apoptosis

要旨:
宿主細胞からHIV-1が放出される過程を阻害する化合物を、天然物ライブラリーよりスクリーニングした。その結果、オオアカバナ(大赤花、Epilobium hirsutum)およびヤナギラン(柳蘭、Chamerion angustifolium)抽出物に活性を認めた。HIV-1の放出過程を阻害する上、HIV-1に感染したT細胞を選択的にアポトーシスを誘導し、非感染T細胞には無毒であった。両抽出物に共通する成分は、ケルセチンとエノテインBであり、単離したケルセチンとエノテインBも同様の活性を示した。