ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

柴胡-芍薬は免疫微小環境内のPTEN/PD-L1軸を活性化して、肝細胞癌の進行を抑制する

Radix Bupleuri-Radix Paeoniae Alba Inhibits the Development of Hepatocellular Carcinoma through Activation of the PTEN/PD-L1 Axis within the Immune Microenvironment

要旨:
柴胡-芍薬の主成分は、ケルセチン・ケンフェロール・イソラムネチン・スチグマステロール・β-シトステロールであった。分子ドッキングの結果、これらの5化合物はいずれもPTENに高い親和性を示した。肝細胞癌のモデルマウスに柴胡-芍薬を投与すると優れた抗腫瘍効果を示し、CD8+およびIFN-γ+/CD4+のT細胞を増大し、PD-1+/CD8+のT 細胞とTreg細胞は減少した。柴胡-芍薬はまた、肝細胞癌マウスにてIL-6・IFN-γ・TNF-αを上方調節し、IL-10は下方調節した。