ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

コウライギギ(Pelteobagrus fulvidraco)の成長・抗酸化力・腸の健康における食物性ルチンの影響

Preliminary Study to Assess the Impact of Dietary Rutin on Growth, Antioxidant Capacity, and Intestinal Health of Yellow Catfish, Pelteobagrus fulvidraco

要旨:
コウライギギ(高麗義義、Pelteobagrus fulvidraco, ナマズ目ギギ科の食用魚)を3群に分け、餌へのルチンの添加量(0, 100, 500 mg/kg)を変えて56日間飼育した。その結果、100 mg群が最も高い飼料換算率(体重あたりに要した飼料の量)を示し、500 mgでは反って低下した。一方、血中のALP活性・アルブミン量・総蛋白量は、500 mg群が最も高く、最も低い血糖値を示したのも500 mg群であった。血中のSOD活性の上昇およびマロンジアルデヒドの低減は、100 mg群と500 mg群の両方で見られた。また、腸内Cetobacteriumの増大とPlesiomonasの減少も、両群で同等であった。