ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン・タンニン酸・サリチル酸によるメタンの低減: in vitroのメタン生成と発酵における分子構造の影響

Methane reduction by quercetin, tannic and salicylic acids: influence of molecular structures on methane formation and fermentation in vitro

要旨:
第一胃反芻をシミュレーションしたin vitro発酵における、通常飼料であるトウモロコシサイレージの添加物(没食子酸・サリチル酸・タンニン酸・カテキン・エピカテキン・ケルセチン・ルチン・サリシン)の、メタン生成への影響を調査した。添加物の量は、乾燥飼料の12%とした。その結果、ケルセチン・タンニン酸・サリチル酸の組合せが、無添加時と比べて48時間後のメタン生成量を顕著に低減した。メタン生成に影響する添加物の化学的な要因として、親油性・二重結合・カルボニル基・糖部分・重合が挙げられる。