間葉系幹細胞の骨形成促進における、ケルセチンを含む3Dプリンターメソポーラスケイ酸カルシウム/硫酸カルシウム/ポリ-ε-カプロラクトン足場の相乗効果
The synergistic effects of quercetin-containing 3D-printed mesoporous calcium silicate/calcium sulfate/poly-ε-caprolactone scaffolds for the promotion of osteogenesis in mesenchymal stem cells
- 出典:
- Journal of the Formosan Medical Association
- 2021
- 120
- 1627-1634
- DOI:
- 10.1016/j.jfma.2021.01.024
- 要旨:
- 3Dプリンティング技術を応用して、ケルセチン/メソポーラスケイ酸カルシウム/硫酸カルシウム/ポリ-ε-カプロラクトンからなる複合材料にて足場を調製した。模擬体液に60日間浸したところ、足場の表面にアパタイト(燐灰石)の析出を認めた。細胞増殖・細胞毒性・免疫蛍光染色に関するin vitro実験の結果は、2%ケルセチンを含む足場が1%と比べて顕著に間葉系幹細胞の数が多かった。2%のケルセチン足場はまた、カルシウムの沈着を最大化して、ケルセチンによる間葉系幹細胞の成長と有糸分裂の誘導を示唆した。