ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

血圧に対するケルセチンの効果の解読: システマティックレビューとメタ解析

Deciphering the Effects of Quercetin on Blood Pressure: A Systematic Review and Meta-Analysis

要旨:
各種データベースより、血圧に対するケルセチンの効果を報告したプラセボ対照臨床研究の論文を得た。10件の試験における、被検者743名(ケルセチン群: 372名、プラセボ群: 371名)のデータを統合してメタ解析を行った。ケルセチンの摂取は、高血圧と診断された患者の収縮期血圧を顕著に下げた(平均差: -3.19 mmHg, 95%信頼区間: -4.41, -1.99, P<0.01)。しかし、拡張期血圧には群間有意差を認めなかった(平均差: -2.65 mmHg, 95%信頼区間: -6.79, 1.51, P=0.21)。正常な血圧の被験者においても同様に収縮期血圧に有意差を認め(平均差: -2.97 mmHg, 95%信頼区間: -4.72, -1.22, P<0.01)、拡張期血圧には有意差を認めなかった(平均差: -2.99 mmHg, 95%信頼区間: -10.18, 4.21, P=0.42)。