ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

トランスファーソームナノゲルにニタゾキサニドとケルセチンを共担持して、マクロファージを標的に皮膚リーシュマニア症の局所治療する

Nitazoxanide and quercetin co-loaded nanotransfersomal gel for topical treatment of cutaneous leishmaniasis with macrophage targeting and enhanced anti-leishmanial effect

要旨:
トランスファーソームゲルにニタゾキサニドとケルセチンを共担持して、粒径が210 nmでゼータ電位が-15.1 mVのナノ製剤を得た。封入効率はニタゾキサニドが88%で、ケルセチンは85%であった。通常のゲルに配合した時と比べて、ナノ製剤から放出されたニタゾキサニドとケルセチンの皮膚透過性は4倍高く、細胞内在率は10倍に高まった。細胞毒性を示すCC50値は、通常ゲルの49.77±2.15 μg/mLに対して、ナノ製剤では71.95±3.32 μg/mLに低減した。一方、リーシュマニア原虫に対するIC50値は、通常ゲルの19.66±1.17 μg/mLに対して、ナノ製剤は3.15±0.89 μg/mLに向上した。皮膚リーシュマニア症のマウスにナノ製剤で局所治療すると、病変部位を大幅に縮小した。