ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

エジプトのサハラ砂漠の野生植物Euphorbia paralias L.から得たケルセチン-3-O-グルコシドは、グルタミン合成酵素を阻害し、抗マイコバクテリア活性を有する

Quercetin 3-O-glucoside recovered from the wild Egyptian Sahara plant, Euphorbia paralias L., inhibits glutamine synthetase and has antimycobacterial activity

要旨:
エジプトのサハラ砂漠に自生する植物から、抗結核薬の候補化合物をスクリーニングした。その結果、トウダイグサ科のEuphorbia paraliasが最も有望であり、複数のマイコバクテリウム属に抗菌活性を示した。Euphorbia paraliasのメタノール画分からカラムクロマトグラフィーで単離した主成分を、NMRにてケルセチン-3-O-グルコシド(イソケルセチン)と同定した。分子ドッキングの結果、イソケルセチンは抗結核薬の標的として有望なグルタミン合成酵素の阻害作用を示唆した。