ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとヒペロシドの比較研究: 食品腐敗菌に対する抗菌活性・作用機序・分子ドッキング

Comparative Study of Quercetin and Hyperoside: Antimicrobial Potential towards Food Spoilage Bacteria, Mode of Action and Molecular Docking

要旨:
魚の二大腐敗菌である緑膿菌とShewanella putrefaciensに対する抗菌活性は、最小発育阻止濃度・最小殺菌濃度ともにケルセチンよりヒペロシドの方が強かった。ケルセチンもヒペロシドも、菌類の運動性と細胞外ポリマーの形成に影響を及ぼし、抗バイオフィルム活性を認めた。アガロースゲル電気泳動は、ケルセチンとヒペロシドは菌類のDNAに結合による死の誘導を示唆した。分子ドッキングは、DNAの副溝とにおけるアデニンおよびチミンが豊富な領域への相互作用を示した。