化学療法抵抗性を逆転するGSTP1阻害剤としてのケルセチン誘導体をコンピュータで合理的に探索する
Rational Computational Assessment of Quercetin Derivatives as GSTP1 Inhibitor to Reverse Chemoresistance
- 著作名:
- Kunal Bhattacharya
- Shikha Mahato
- Satyendra Deka
- Nongmaithem Randhoni Chanu
- Amit Kumar Shrivastava
- Pukar Khanal
- 出典:
- Computational Biology and Chemistry
- 2024
- 108
- 107981
- DOI:
- 10.1016/j.compbiolchem.2023.107981
- 要旨:
- グルタチオンS-トランスフェラーゼP1(GSTP1)は、細胞質における抗癌剤の不活化に重要な役割を果たす。従って同酵素の阻害剤は、化学療法に耐性を獲得した癌細胞への有効性が期待できる。分子ドッキングにより、GSTP1と親和性を有するケルセチン誘導体をスクリーニングした。その結果、ケルセチン-7-O-β-D-グルコシドが−8.1 kcal/molの最も安定な結合エネルギーを予測した。分子動力学シミュレーションの結果は、相当する複合体の安定性を示唆した。