ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

化学療法抵抗性を逆転するGSTP1阻害剤としてのケルセチン誘導体をコンピュータで合理的に探索する

Rational Computational Assessment of Quercetin Derivatives as GSTP1 Inhibitor to Reverse Chemoresistance

要旨:
グルタチオンS-トランスフェラーゼP1(GSTP1)は、細胞質における抗癌剤の不活化に重要な役割を果たす。従って同酵素の阻害剤は、化学療法に耐性を獲得した癌細胞への有効性が期待できる。分子ドッキングにより、GSTP1と親和性を有するケルセチン誘導体をスクリーニングした。その結果、ケルセチン-7-O-β-D-グルコシドが−8.1 kcal/molの最も安定な結合エネルギーを予測した。分子動力学シミュレーションの結果は、相当する複合体の安定性を示唆した。