ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンによるCalu-3細胞の気道上皮バリア機能の改善と保護

Quercetin Improvement and Protection of Calu-3 Airway Epithelial Barrier Function

要旨:
ヒト由来気道上皮細胞Calu-3をケルセチンで処置すると、経上皮電気抵抗が増加し、マンニトールとイヌリンの経上皮漏出が減少した。ケルセチンの効果は、密着結合蛋白質の変化を伴ったが、細胞複製の部分的な阻害による線状結合密度の減少も見られ、両方の効果がバリア機能の向上に寄与した。ケルセチンはまた、ERK1/2の上昇を抑制して、TNF-αがCalu-3に誘発したバリア機能の低下も改善した。