ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

カルボキシメチル化したカードランとのナノ複合体の構築は、ケルセチンのバイオアベイラビリティを強化する

Enhancing the bioavailability of quercetin via the construction of carboxymethylated curdlan/quercetin nanocomplex

要旨:
ケルセチンとカルボキシメチル化したカードランから形成したナノ複合体は、粒径が300 nm の球状構造を有し、水溶性と安定性が向上した。5位を除くケルセチンの4個のフェノールは、カルボキシメチル化したカードランのカルボン酸と水素結合で相互作用した。ナノ複合体のin vitro消化中に、ケルセチンの生体アクセス性の向上と抗酸化作用の増加を認めた。ナノ複合体は、マクロファージにおけるケルセチンの内在化を促進し、M1表現型マクロファージ中の活性酸素種の生成を阻害した。