ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

茅台酒粕ポリフェノールとルチンは、デキストラン硫酸ナトリウムがマウスに誘発した大腸炎を軽減する: 腸内細菌叢と腸管バリア機能の調節

Moutai Distiller's grains Polyphenol extracts and rutin alleviate DSS-induced colitis in mice: Modulation of gut microbiota and intestinal barrier function

要旨:
茅台酒粕抽出物のポリフェノールをLC-MS分析した結果、ルチンが主成分であった。デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した大腸炎のモデルマウスに、ルチンを投与した。ルチンは腸内の病原性細菌(ヘリコバクター属・クラブシエラ属・ベイロネラ属)を減少し、健康に有用な細菌(ルミノコッカス属・ラクノクロストリジウム・ムリバキュラ科)は増大した。ルチンが腸内細菌叢を整えた結果、密着結合(ZO-1・オクルディン)および接着結合(E-カドヘリン・β-カテニン)の完全性を増幅して、腸のバリア機能を強化した。