ケルセチン-フコイダン系ナノ粒子の構築と、癌の化学免疫療法への応用
Construction of quercetin-fucoidan nanoparticles and their application in cancer chemo-immunotherapy treatment
- 出典:
- International Journal of Biological Macromolecules
- 2024
- 256
- 128057
- DOI:
- 10.1016/j.ijbiomac.2023.128057
- 要旨:
- 緑色物質である茶サポニンを連結分子に用いて、ケルセチンとフコイダンの自己集合によってナノ粒子を構築した。分子動力学シミュレーションは、サポニンの疎水性部位がケルセチンと結合し、親水性部位はフコイダンと結合を示唆した。また、ケルセチンとサポニンは、π電子スタッキングと水素結合で相互作用した。得られたナノ粒子はフリーのケルセチンと比べて顕著に、ヒト由来肺癌細胞株A549の増殖を阻害した。