SFRP4を標的とする植物由来化学物質のin silico同定: 肥満が糖尿病を誘発し始めるバイオマーカー
In Silico identification of novel phytochemicals that target SFRP4: An early biomarker of diabesity
- 出典:
- PLoS ONE
- 2023
- 18
- e0292155
- DOI:
- 10.1371/journal.pone.0292155
- 要旨:
- 肥満(obesity)はしばしば糖尿病(diabetes)を誘発するが、両者が共存する状態を"diabesity"と造語する。SFRP4 (secreted frizzled-related protein 4)は、脂肪組織内のIL-1βが分泌し、膵β細胞からのインスリン分泌を妨げるため、diabesityの初期バイオマーカーと見なすことができる。天然物を対象に、SFRP4阻害剤を分子ドッキングでバーチャルスクリーニングした。その結果、ヘスペリジン・クルクミン・イソラムネチンが上位にヒットし、結合エネルギーはそれぞれ−6.5, −6.4, −6.3 kcal/molであった。