ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

糖尿病性心筋症における加味交泰丸(Jiawei Jiaotai Pill)の、ネットワーク薬理学に基づく分子標的とメカニズム

Molecular targets and mechanisms of Jiawei Jiaotai Pill on diabetic cardiomyopathy based on network pharmacology

要旨:
各種データベースより、加味交泰丸(Jiawei Jiaotai Pill)の標的遺伝子142種と、糖尿病性心筋症に関連する遺伝子6031種をそれぞれ取得した。共通する100種に関する蛋白質間相互作用のネットワークを構築し、京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)および遺伝子オントロジー解析を行った。その結果、TNF・IL6・TP53・EGFR・INSをコア標的として特定し、加味交泰丸はAGE/RAGE・PI3K/Akt・IL-17・MAPKの各シグナル伝達を抑制する。分子ドッキングの結果、主成分のケルセチン・ホルモノネチン・ケンフェロール・イソムクロヌラトール・イソラムネチンが標的蛋白質と高い親和性を示した。