ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

マンゴ葉抽出物(Zynamite®)とケルセチンとの組合せの単回摂取は、男女の反復的なスプリント運動中のピーク出力が向上する

A Single Dose of The Mango Leaf Extract Zynamite® in Combination with Quercetin Enhances Peak Power Output During Repeated Sprint Exercise in Men and Women

要旨:
18~45歳の被験者50名(男性: 26名、女性: 24名)をランダムに3群に分け、以下の成分を含む試験食カプセルを摂取した。A: ケルセチン140 mg、マンゴ葉抽出物140 mg、マルトデキストリン147.7 mg、ヒマワリレシチン420 mg。B: ケルセチン140 mg、マンゴ葉抽出物140 mg、マルトデキストリン2126 mg。C: プラセボとしてマルトデキストリン2548 mg。1時間後に、自転車を全力で漕ぐ間の出力を計測するテストを開始した。テストの構成は、4分間の間隔を置く30分間の全力漕ぎを3回行い、大腿部を圧迫して両下肢の循環を60秒間遮断した後、15秒の全力漕ぎ1回で終了する。被験者全員が試験食を変えて3回の試験を行い、二重盲検クロスオーバーで実施した。プラセボのC群と比べてAおよびB群は、30分間の全力漕ぎにおけるピーク出力が向上し、増加率は2.8%(P=0.04)と3.8%(P=0.01)であった。虚血後の15秒のスプリントでは、外側広筋における酸素抽出の改善を認めた(A群: P=0.19、B群: P=0.01)。なお、A群とB群には差がなく、リン脂質の添加による利点は得られなかった。