グルコースがウシ血清アルブミンに誘発した糖化反応は、ケルセチンが阻害する
Experimental and hypothetical appraisal on inhibition of glucose-induced glycation of bovine serum albumin by quercetin
- 出典:
- Journal of Genetic Engineering and Biotechnology
- 2023
- 21
- 123
- DOI:
- 10.1186/s43141-023-00588-5
- 要旨:
- ウシ血清アルブミンにケルセチンを作用すると、糖化蛋白質の形成・蛋白質の凝集・チオールの酸化を濃度依存的に阻害した。分子ドッキングの結果、ウシ血清アルブミン・アミロイドβ・凝集した3次元アミロイドβフィブリルに対するケルセチンの親和性は原因物質であるグルコースよりも高く、結合エネルギーの差はそれぞれ、−8.67, −5.37, −5.93 kcal/molであった。ケルセチンとグルコースは、ウシ血清アルブミンのサブドメインIIAと相互作用するため、ケルセチンがIIAに結合すると、グルコースの働きを阻害する。