ナイルティラピア(Oreochromis niloticus)の成長における、ケルセチンとPediococcus acidilacticiとの有望な相乗効果
The potential synergistic action of quercetin and/or Pediococcus acidilactici on Nile tilapia, Oreochromis niloticus performance
- 出典:
- Aquaculture
- 2024
- 581
- 740353
- DOI:
- 10.1016/j.aquaculture.2023.740353
- 要旨:
- ナイルティラピア(Oreochromis niloticus)を4群に分け、以下の条件で84日間飼育した。1) 通常の餌、2) 通常の餌にケルセチン5 g/kgを添加、3) 通常の餌にPediococcus acidilactici(乳酸菌の一種)2 x 10^9 CFU/kgを添加、4) 通常の餌にケルセチン5 g/kgとPediococcus acidilactici 2 x 10^9 CFU/kgを添加。成長および飼料換算率(体重あたりに要した飼料の量)は、4)が他群と比べて有意であった。血液パラメータ(ヘマトクリット・ヘモグロビン・赤血球・白血球)は、2)~4)が1)に比ベて有意な改善効果を示した。ALT値が最も低下したのが4)で、AST値を最も低下したのは2)であった。総コレステロール・LDL・中性脂肪の低下およびHDL・カタラーゼ・GPx・SODの上昇は、1)に比べて2)~4)が有意であった。