ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチングルクロニドによる2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)の阻害は、赤ワイン頭痛の新しい仮説を示唆する

Inhibition of ALDH2 by quercetin glucuronide suggests a new hypothesis to explain red wine headaches

著作名:
Apramita Devi
Morris Levin
Andrew L. Waterhouse
出典:
Scientific Reports
2023
13
19503
DOI:
10.1038/s41598-023-46203-y
キーワード:
2型アルデヒド脱水素酵素
ケルセチン-3-グルクロン酸抱合体
赤ワイン
頭痛
要旨:
2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)は、アセトアルデヒドを分解して無害化する。ポリフェノール類13種のALDH2阻害活性を測定したところ、ケルセチン-3-グルクロン酸抱合体が最も強く、IC50値は9.6 μMであった。他のアルコール飲料なら問題なく飲めるが、赤ワインを飲むと頭痛を起こす者が存在する。赤ワイン中のケルセチンが体内でケルセチン-3-グルクロン酸抱合体に代謝され、ALDH2を阻害していると仮定すると説明がつく。