ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはフォークヘッドボックス蛋白質D3(FOXD3)シグナル伝達経路を介して、薬物耐性を獲得した胃癌細胞に阻害効果を発揮する

The inhibitory effect of quercetin on chemotherapeutic drug resistance of gastric cancer through forkhead box D3 signaling pathway

要旨:
Vitro: シスプラチン耐性を獲得したヒト由来胃癌細胞株SGC-7901にケルセチンを作用すると、生存を阻害しかつシスプラチン感受性を回復した。ケルセチンによるSGC-7901へのアポトーシスの誘導は、フォークヘッドボックス蛋白質D3(FOXD3)の増加と関連した。ケルセチンは、アポトーシス促進因子であるFOXD3の発現を直接調節した。Vivo: SGC-7901を移植したモデルマウスにケルセチンを投与すると、腫瘍部分の成長を抑制して、生存日数を有意に延長した。