ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

TNF-αがヒト臍帯静脈内皮細胞に誘発した損傷における、アポトーシスおよび炎症に対するイソラムネチンの保護効果

Protective effects of isorhamnetin on apoptosis and inflammation in TNF-α-induced HUVECs injury

要旨:
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs)にTNF-αを6時間作用して、損傷を誘発した。その結果、細胞内にICAM-1・VCAM-1・E-セレクチン・NF-κB・AP-1の発現が上昇し、アポトーシスが増大した。しかし、イソラムネチンを予め投与したHUVECsは、TNF-αによる悪影響が少なかった。以上の結果は、冠状動脈性心疾患におけるイソラムネチンの保護効果のメカニズムの裏付けとなる。