ケルセチンはヘッジホッグシグナル伝達経路を抑制して、上皮間葉転換とウィルソン病における肝線維症を改善する
Quercetin ameliorates liver fibrosis in Wilson disease and EMT involving suppression of the Hedgehog signaling pathway
- 出典:
- Arabian Journal of Chemistry
- 2024
- 17
- 105487
- DOI:
- 10.1016/j.arabjc.2023.105487
- 要旨:
- Vivo: Atp7b遺伝子が変異したウィルソン病のモデルマウスに、ケルセチンを投与した。ケルセチンはヘッジホッグシグナル伝達経路を有意に阻害し、肝組織から銅の流出を促進して、肝機能と損傷を改善した。ケルセチンはまた、E-カドヘリンの発現を調節して上皮間葉転換を逆転した。Vitro: HepG2細胞を銅で刺激して、上皮間葉転換を誘発した。ヘッジホッグシグナル伝達阻害剤を投与すると、上皮間葉転換を逆転してvivo実験の結果を再現した。よって、ケルセチンの肝保護の根底には、ヘッジホッグシグナル伝達経路の阻害がある。