ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンのフェノールのアセチル化は細胞内吸収と持続性が増大して、HepG2細胞の抗癌活性が向上する

Hydroxyl Group Acetylation of Quercetin Enhances Intracellular Absorption and Persistence to Upregulate Anticancer Activity in HepG2 Cells

著作名:
Kozue Sakao
Hanako Saruwatari
Shohei Minami
De-Xing Hou
出典:
International Journal of Molecular Sciences
2023
24
16652
DOI:
10.3390/ijms242316652
キーワード:
ケルセチン誘導体
アセチル化
肝癌
HepG2
細胞取込み
アポトーシス
ミトコンドリア
要旨:
ケルセチンの5位を除く4カ所のフェノールをアセチル化した誘導体4Ac-Qは、ヒト由来肝癌細胞株HepG2の増殖阻害活性が、ケルセチンと比べて向上した。4Ac-QのHepG2への取込みは、ケルセチンの2.5倍であった。4Ac-Qはカスパーゼ-3および9を増大かつ活性化して、HepG2にアポトーシスを誘導した。4Ac-Qはまた、活性酸素種を増大し、ミトコンドリア膜を脱分極して、チトクロームcをミトコンドリアから放出した。