ケルセチン摂取が血中C反応性蛋白質の濃度に与える影響: 無作為化比較試験のシステマティックレビューとメタ解析
Effects of supplementation with quercetin on plasma C-reactive protein concentrations: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
- 出典:
- European Journal of Clinical Nutrition
- 2017
- 71
- 1033–1039
- DOI:
- 10.1038/ejcn.2017.55
- 要旨:
- 各種データベースより、炎症のマーカーであるC反応性蛋白質に対するケルセチンの効果を報告した無作為化プラセボ対照臨床研究の論文を得た。全部で7件の試験のデータを統合して、メタ解析を行った。その結果、ケルセチンの摂取はC反応性蛋白質の血中濃度を顕著に下げた(加重平均差: -0.33 mg/L, 95%信頼区間: -0.50, -0.15, P<0.001)。サブグループ解析の結果、1日のケルセチン摂取量が500 mg以上の被験者(加重平均差: -0.34 mg/L, 95%信頼区間: -0.52, -0.16, P<0.001)およびC反応性蛋白質の血中濃度が3mg/L以下の被験者(加重平均差: -0.34 mg/L, 95%信頼区間: -0.51, -0.18, P<0.001)にて、有意な減少効果を認めた。